FC2ブログ
MMデンタルクリニック スタッフ日誌
みなとみらいにあるMMデンタルクリニックのスタッフの、日々のつぶやき
国際歯科大会 2010
 去る10月8日より10日まで、横浜パシフィコにて第6回国際歯科大会が開催されました。海外招待スピーカーを含め、350名という、これまでにない大規模な大会となりました。参加者数が、歯科医師約3,000名を含む7,000名という多さは世界最大規模の歯科大会だと言えるでしょう。

 木曜日にはクインテッセンス出版ベルリンの会長である、Mr.Haase ご夫妻をお招きし、我々のスタディグループであるCID主催の関係会を催しました。クインテッセンス出版は世界20カ国以上に支社を持つ、世界最大規模の歯科専門の出版社です。国内においても、先端的歯科治療にフォーカスを絞って成長してきました。この厳しい経済事情のもと、日本各地よりこれだけ多くの参加者があったことは、歯科医療従事者が新たな方向性を模索している証明だと思います。

 金曜日午後には開会式とともに、最初のセッションが開催され、私は「日本の歯科臨床―時代を象徴する8人が描くその到達点―」に関して、日本を代表する数名の先生方とお話しする機会を得ました。

私はインプラント治療の現在の到達点に関して1990年のアメリカ留学時に遡り、その変遷と現時点での到達度についてお話をさせて頂きました。金曜日の午後という時間帯にも関わらず、会場はほぼ満席であったのは参加者のこの大会に対する期待度の高さを示すものといえるでしょう。

また、その夜には全スピーカーならびに関係者を招聘したウエルカムレセプションがクインテッセンス出版主催で開催されました。その際には、クインテッセンス出版社長、佐々木 一高氏のご高配により日本人スピーカーを代表して乾杯の挨拶をさせて頂きました。日本を代表する各分野の諸先輩方が多くいらっしゃる場において、機会を与えて頂き、感謝しております。

 翌9日土曜日の午後には「インプラント審美修復治療の最前線」というテーマに対し、国内スピーカー3名と海外スピーカー3名のセッションで―インプラント審美治療の到達点と未来―について長期展望に基づく審美インプラント治療の重要性とそのリスク現時点でなしうること、および困難な事についてお話させて頂きました。

インプラント治療は素晴らしい治療法であり、その予知性と到達点も年々向上しています。しかし、特に審美領域のインプラント治療は非常にデリケートな治療であり、容易に大きな審美的問題を引き起こします。

今後、日本国内における審美インプラント治療が科学的エヴィデンスに基づく、世界スタンダードな方向性を持つ事を祈願してやみません。

最後に4年後には、この大会がさらなる発展を遂げる事を心より期待します。応援してくださった皆様ありがとうございました。


20101018.jpg
記録的な暑さが毎日続いていますね。
最近は少し気温が下がり日もあり、一方、夕暮れも早くなってきましたね。知らぬ間に秋が近づいています。

記録的な暑さと同様、今年の八月は私にとっても忘れられない年になりそうです。それはなぜかというと、この八月に既に2回も海外出張しており、トータルで3回も海外出張します。最初はシンガポールへ2泊4日でセミナーのため。帰ってから二日診療して、タイの国立大学のクアラロンコン大学70周年記念講演会にて講演に招聘されたため出かけました。タイはご存知の通り、暴動で大荒れのニュースがずっと報道されており、もともと5月に開催予定だったものがこの八月に延期されました。行ってみると、暴動の気配は全くなく落ち着いていました。ホテル到着から1時間後に大学主催の歓迎パーテイーが学内で開催され、日本のみならず、中国、韓国、ヴィエナム、マレーシア、カナダ、ドイツ、アメリカの各国から主要大学の学部長の先生他、多くの先生方が招聘されていました。日本からは東京医科歯科大学の先生方が中心でした。タイの民族舞踊他、非常にアットホームな感じのレセプションで、非常に好感持てました。
 翌日はシンポジウムで講演でしたが、歯学部の学生がお二人世話係としてついてくれました。タイの東大にあたる大学ということもあり、二人の学生さんは英語も不自由なく、積極的にできることはないかとコミュニケ−ションしてきます。偏差値だけではありませんが、日本の学生さんがスピーカーとどれだけ英語で積極的にコミュニケーションできるかなと疑問に感じました。1時間半のインプラント治療に関する講演後、質問を受けましたが海外、特にアメリカ留学してきたファカルテイの先生方も多いようで、多くの積極的かつ高いレベルの質問をお受けしました。タイは人口は多いものの、インプラントのような先端的と言える治療を受ける人口は日本よりかなり少なく、タイに在住している日本人の患者様が大半との話も聞きました。教育、医療と段々と閉鎖された制度の中で日本流出が進んでいる事はある意味避けられないのでしょうが、日本だけがアジア諸国の躍進から取り残されている感じがしてなりません。
 
これからの日本を活性化するには、やはり積極的にインターナショナルな活動を深め、グローバルネットワークを構築していくこと、その中で重要な役割を果たして行く事が不可欠であると感じたタイ出張でした。
今週はスイス、ベルン出張です。
 梅雨もそろそろ明けようとしています。来週には夏日となる事が予想されています。温暖化等の問題はあるものの、季節は毎年移り変わっていきます。歯科医療もこの10年間で大きく変化し、さらに変わろうとしています。

 従来のカリエス、欠損修復中心の医療から予防と長期展望による歯科医療へと大きく変わろうとしています。すなわち、対症療法の治療から予防を第一の目標にした医療への変化が求められています。
これは、スカンジナビア諸国で大きく方向転換して成功した事例を指針として各国で進められていますが、成果はまだまだと言えるでしょう。しかし、日本国内においても、若年層においてカリエス、欠損を有する割合は劇的に減少しています。

将来的にはさらに、歯を失う患者様は減少していくと考えられます。結局、予防政策前の欠損を多数有する高齢層と欠損の少ない若年層という二極化が進むものと思います。

 そのため、治療も二極化していきます。欠損の少ない若いグループはリスクも少なく、審美性を求める少数歯の治療が高い割合を示すでしょうし、高齢のグループは機能と優先として義歯等をインプラントなどでより安定させる方向に進むでしょう。しかし、高齢の方々は全身的リスクも上昇し、新しい治療に対しても消極的である場合が多いと言えます。それから考えると、地域にもよりますが将来の歯科治療は1本の歯に対して込める力が大きくなるでしょう。

結果として、従来のように歯を失った場合に隣の歯をどんどん削ってブリッジを入れたり、残せる歯を安易に抜歯してインプラントに早期に移行するという傾向は是正されます。

インプラント治療も従来の多くの歯を失ってからのインプラント治療から1本の歯を失った時点でのインプラント治療へとシフトしていくと思います。結果、現在インプラントを入れるために健康な歯を抜歯するオプションを選択された患者様は将来、後悔することも多くなるでしょう。

 永久歯は一度失うと帰ってはきません。
インプラントは予知性の高いすばらしい治療法であるものの、ご自身の歯よりも優れたもの、また貴重なものではありえません。

我々もより長期的展望から患者様の口腔の健康を守っていくべく、努力してまいります。  
                       理事長 勝山 英明
PRDレポート
こんにちは MMデンタルクリニック理事長、勝山です。
今月9日より米国、ボストンにて開催されたPRD国際シンポジウム(International Symposium on Periodontics and Restorative Dentistry)にて発表するため、渡米してきました。

このシンポジウムは3年から4年に1回の割合でボストンで開催されてきました。ちょうど、私が1991年よりハーバード医学部のBeth Israel Hospitalという病院に勤務していたころに多くの日本の先生方がそのシンポジウムにいらしていたのが、最初のきっかけです。

当時は海外演者ばかりで(とは言っても、あちらでは日本人が外国人ですが…)、日本からのスピーカーは一人もいませんでした。その後、約10年ほど経過してから日本からもスピーカー招聘されるようになりました。ボストンは住んでいたこともあり、思い入れも深い街でもあります。

今回は、日本のクインテッセンス出版社のご推挙により、2名の演者の一人に選んで頂きました。多くの国際シンポジウムに呼んで頂きましたが、このシンポジウムに招聘されるスピーカーは歯科関連の方なら皆知っている教科書を書いているような高名な先生方ばかりです。その一人に加えてもらったのは、非常に名誉な事であり、同時に大きな責務を負う事にもなります。
 
今回のシンポジウムでは金曜日の午後にデンタルインプラントに対する生物学的および補綴的アプローチというセッションで、特に上顎前歯部の審美性をいかにインプラントで獲得し、長期的に安定させるにはというテーマでした。

スピーカーはスイスから3人、アメリカから2人、そして日本またアジア地域から私一人と世界のインプラントの力関係を示す構成でした。会場は約2000名を収容する大きなホールでしたが、朝8時から著名なスピーカーが登場した事もあり、満席の状況でした。私は最後のスピーカーとして、デイスカッション前に講演させて頂きました。デイスカッション前という事もあり、全スピーカーが揃った状況で話す機会を得たことは大きなチャンスであったと同時に挑戦でもありました。

話の趣旨は、上顎前歯部は歯を失う事により、骨が失われ結果として軟組織も失われます。すなわち、インプラントを入れて失われた審美性を獲得することは多くの場合、非常に難しくなります。特に1990年代はじめに骨造成を用いて治療した症例を口火として、その長期予後と審美性の変化についてフォローアップを行ないました。

近年の診断技術の進歩により、骨造成を行なった部位の長期的予後の評価を行なうとともに、治療コンセプトの変遷と将来的な治療法についてデイスカションしました。

いづれにせよ、上顎前歯部の治療は患者様ならびに臨床医にとって魅力的な治療法であると同時に、容易に失敗や審美的合併症を引き起こしやすいと言えます。また、その失敗と合併症はいったん起こった場合にはリカバーすることが極度に困難な場合に遭遇するということにもなります。そのため、月並みですが十分な診断に基づき、的確な治療術式を選択する事が将来的予知性を向上させる上で不可欠と言えます。長期経過をベースに今後さらに確実性を向上させたいと思います。

また、このセッションのスピーカーはこの分野でのF1ドライバーと言える方々です。今回は力不足を感じましたが、今後さらにステップアップしたいと思います。


左から私 (JAP)、U. Grunder (CH), D. Buser (CH), E. Lee (USA), K. Meyenberg (CH), B.Langer (USA)
20100625_01.jpg

↑写真をクリックしていただくと、大きな画像が見られます
Boston PRD
こんにちは MMデンタルクリニック理事長 勝山英明です。

早速ですが、明日より米国、ボストンでの学会のために渡米してきます。

そのシンポジウムとは、第10回 International Symposium on Periodontics and Restorative Dentistryという長い名称ですが、PRDと呼ばれています。(http://www.quintpub.com/isprd/welcome.php)
このシンポジウムは4年に1回の割合でボストンのCopley placeで開催されているもので、歯科のオリンピックとも呼ばれています。
世界中から90名のスピーカーが招聘され、4,000名の参加者の前で各専門分野に関する講演を行ないます。

私はインプラント治療の長期経過と手術術式の変遷、その到達点と限界に関する講演を行います。
発表するセッションはインプラント審美を獲得するための生物学的原則とは何かというテーマでの討論があり、各演者は1時間の持ち時間でそれぞれの主張を繰り広げますが、私のセッションは世界のトップレベルのインプラント外科医と補綴医の数名が講演します。
特に、スイス、ベルン大学のDaniel Buser教授は私のインプラント手術の十数年にわたる恩師と言える先生であり、同じセッションで講演できることは名誉なことであると同時に大きな挑戦でもあります。

MMデンタルクリニック内部でもこのシンポジウムを知っているスタッフは少なく、専門家のためのシンポジウムですが、日本からの参加者は150名から200名の間と予想されています。

シンポジウムの結果はまた帰って報告するとして、我々のMMデンタルクリニックのある横浜では今後、様々なシンポジウムと学会が開催されます。特に10月には国際歯科大会が開催され、私もオープニングから2つのセッションで講演させて頂きます。

MMデンタルのスタッフにも非常に良い勉強の機会ですので、十分に新たな知識を吸収してもらい、患者様の治療に貢献してくれればと思います。
インプラント国際シンポジウム
皆さん こんにちは いよいよ今日から新年度ですね。どなたも多忙な時期かと思います。

今年、2010年は世界的にシンポジウムの当たり年です。あっと言う間に一年が終わりそうな気配です。例えば、今月にはスイス、ジュネーブで
国際シンポジウムITI World Symposium 2010: http://www.iti.org/worldsymposium2010/が開催され、私と院長の北條先生が共に講演させて頂きます。このシンポジウムは2年から3年に1回のスパンで開催され、前回はニューヨークでした。
今回はこの経済状況の中、
全世界から3,000名を越える先生方が既に登録しており、歯科、特にインプラント分野では最大規模の学術的大会となるでしょう。また、最近ではアジア、特に中国からの参加者は急激に増えており、前回のニューヨークへの参加者の3倍位以上とのことです。しかし、日本からは150名以上の先生が参加されるとのこと、混沌としたインプラントの現状の中、学術としてインプラント歯学を捉え、世界レベルでの知見と情報を入手しようという先生方が多いことは非常に喜ばしいことです。

北條先生は世界の高名な先生方に混じり、噛み合わせが崩壊した患者様に対して噛み合わせの再建を行なうためのME機器とX-線のコンビネーションによるコンセプトについて講演します(http://www.iti.org/worldsymposium2010/?a=1&t=0&y=3001&r=0&n=119&i=0&c=20&v=page&o=page-east-100&s=)。

このコンセプトはこれまで、治療ゴールの定まりにくい多くの歯を失ったり、大幅に噛み合わせのずれている患者様に対して大きな福音を与えるものと思います。私自身は名誉なことにインプラント手術のセッションのチェアマンを拝命し、自分自身でも講演します。

次回はまた、この記念すべきシンポジウムの結果をご報告したいと思います。楽しみにしてください。